RPAにおける変数とは?初心者向けに簡単に
Power Automate Desktopで必ず出てくるのが【変数】です。
変数はPower Automate DesktopやRPAに限らず、プログラミングの世界では必ず出てきます。
プログラミングの世界の変数は、数学に出てくる変数とは意味が異なりますのでご注意を…。
使用方法が理解出来ると自動化出来る幅がかなり広がりますので、ぜひ使いこなしていただけたらと思います!
説明の前に
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変数とは簡単に言うと【箱】のようなもの
RPAにおける【変数】とは、データや値を一時的に格納し、操作するための名前付きの場所です。
プログラム内で扱うデータを保存し、必要なときに取り出して処理する際に【変数】を使用します。
簡単に言うと一時的に【値】を入れる【箱】のようなものです。
例えば、名前や数字、日付などのデータを【変数】という【箱】に入れておくことができます。
フローを作成していると、同じ値を繰り返し使用する場合があります。
その際に、何度も同じ事を作成するのは面倒だったりフローが見にくくなるので、変数を設定する事により使い回しが可能となります。
プログラムは料理のレシピのようなもの
RPAで作成するプログラムフローは、料理のレシピのようなものです。
調理の際に材料や調味料を一時的に保管する為のボウルがあると便利ですよね?変数もそれと同じ役割を果たします。
プログラムを組む過程で、情報やデータを一時的に保存したり、加工したりするためのツールとして使われます。
新しいレシピ(フロー)にボウル(変数)使用で効率UP
ちょっと想像してみてください。あなたは新しい料理のレシピ(フロー)を試すことにしました。
料理を作る過程で、野菜(値)を切ったり調理したりする必要があります。ボウル(変数)は、この料理の過程で役立ちます。
- 準備段階: 料理を始める前に、切る野菜(値)を一時的に保管するためのボウル(変数)を用意します。ボウルを使用する事により料理の効率がupします。
- 切る作業: 野菜(値)を切るたびに、切った野菜をボウル(変数)に入れておきます。こうすることで、まな板にもスペースが出来て野菜も混ざらず、後で使うための準備が整います。変数は、こうして切った野菜を保存する場所として機能します。
- 調理: 料理を調理するとき、ボウルに入れた材料を使います。変数は、調理の途中で使うデータや計算結果を保管するのに役立ちます。例えば、テキストを抽出して変数に格納し、後でメール本文に使ったり、操作したりできます。
- 最終的な盛り付け: 料理が完成したら、ボウルから取り出して盛り付けます。変数に保管していたデータを最終的なアクションで使用することができます。
変数も同じように、プログラムを作る過程でデータを保管し、加工し、利用するのに役立ちます。
Power Automate Desktopでは、変数を使って情報を一時的に保持し、それを別のアクションで活用することができます。
変数を使用するメリットとは
私が変数の勉強をした際に、料理への例えが一番身近で何となく分かりやすかったのですが皆さんはいかがでしょうか?
では次に、変数を使用するメリットについてです。
データの保持と再利用
料理では、材料をボウルに一時的に保管し、必要なときに取り出すイメージでした。
同様に、Power Automate Desktopでは変数を使ってデータ(テキスト、数値など)を一時的に保持し、他のアクションで再利用できます。
例えば、ウェブから抽出したテキストを変数に保管し、それを後でメールの本文に使用することができます。
複雑な処理の簡略化
料理では、複雑な手順を一つの調理法にまとめてシンプルにすることがあります。
Power Automate Desktopでも、変数を使用して複雑な処理を簡略化できます。
例えば、複数の数値を計算して合計する際に、変数を使用して計算を行い、結果を保持することができます。
値の共有
料理では、材料を1品だけでなく複数の料理に使うことができます。
Power Automate Desktopでも、変数を使用して同じ値を複数のアクションで共有する事が可能です。
例えば、抽出したテキストを変数に格納しておき、複数のアクションでそのテキストを使って操作することができます。
エラーの軽減
料理では、正しい材料を使うことで美味しい料理ができるように、Power Automate Desktopでも変数を使用して正確なデータを保持できます。
これにより、誤ったデータを使用することによるエラーを軽減することができます。
柔軟性と拡張性
料理のレシピをアレンジして新しい料理を作るように、Power Automate Desktopでも変数を使用してプロセスを柔軟に調整し、拡張することができます。
後から変数の値を変更したり、新しい条件を追加したりすることで、プロセスをカスタマイズすることが可能です。
ステップの分割とデバッグ
料理を調理する際に、手順を小さなステップに分けて進めることがあります。
Power Automate Desktopでも、変数を使用してプロセスをステップごとに分割し、各ステップのデータを管理することができます。
また、ステップごとに変数の値を確認しながらデバッグを行うことができます。
デバッグについてはこちらで詳しくご説明しています。
こんにちは!ちょこれいとです!今回は、Power Automate Desktopの【実行遅延】と【デバッグ】についてご紹介します。実行遅延はフロー作成する上で重要な項目となりますので詳しくご説明します。実行遅延について[…]
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、Power Automate Desktopで使用する【変数】について、初心者の方向けに簡単にご説明させていただきました。
【変数】について初めに勉強した頃は、長々と色んな説明を読むのが辛かったので(笑)少しずつご説明させて頂きたいと思います。
ご質問やご不明な点等ございましたら、お気軽にちょこれいとまでお問い合わせください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。