これまでPower Automate Desktopの各アクションや変数について、初心者の方に向けて簡単で使いやすいものから順に使い方などをご紹介させていただきました。
今回は、Power Automate Desktopアクション【条件】の中にある【If】アクションの使い方についてご説明させていただきます。
このアクションは、ある条件が満たされているかどうかを判定し、その結果に応じて異なるアクションを実行することができるアクションです。
例えば、「もしAというファイルが存在したらBというフォルダにコピーする」という自動化フローを作りたい場合、【If】アクションを使って「Aというファイルが存在するかどうか」という条件を判定し、その結果が真(True)なら【ファイルのコピー】アクションを実行し、偽(False)なら何もしないというように設定できます。
説明の前に
Power Automate Desktopアクションの使い方一覧はこちらです。
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ほか変数関連の記事はこちらにまとめています。
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【条件】If
まず始めに【変数の設定】アクションで【NewVar】という変数に【5】という数値を格納します。
※使い方のイメージを掴んで頂く為の簡単な例え設定ですので、変数設定は必ずではありません
フロー作成画面左側にあるアクション【条件】の中にある【If】をダブルクリックまたはドラッグ&ドロップでフロー中央へ移動します。
【If】のダイアログボックスが開きます。
パラメーターの選択についてご説明します。
最初のオペランド
Power Automate Desktopのヘルプにはこのように記載されています。
2 番目のオペランドと比較する、前のアクションで定義された値の名前、テキスト、数値、または式を入力します。
ちょっと分かりにくいですよね…笑
この【最初のオペランド】には
【もし○○と○○が○○の場合】の1つ目の設定箇所です
もし【最初のオペランド】と【2番目のオペランド】が【演算子】の場合は実行
2番目のオペランド
Power Automate Desktopのヘルプにはこのように記載されています。
最初のオペランドと比較する、前のアクションで作成された値の名前、テキスト、数値、または式を入力します。
…もうヘルプは要らないですかね(笑)
この【2番目のオペランド】には
【もし○○と○○が○○の場合】の2つ目の設定箇所です
もし【最初のオペランド】と【2番目のオペランド】が【演算子】の場合は実行
演算子
順番的にはアクションの真ん中に入っていますが、設定順で説明しています。
この【演算子】には
【もし○○と○○が○○の場合】の3つ目の設定箇所です
もし【最初のオペランド】と【2番目のオペランド】が【演算子】の場合は実行
ここでは以下の選択が可能です。
- 等しい (=)
- と等しくない (<>)
- より大きい (>)
- 以上である (>=)
- より小さい (<)
- 以下である (<=)
- 次を含む
- 次を含まない
- 空である
- 空ではない
- 先頭
- 先頭が次でない
- 末尾
- 末尾が次でない
Ifアクションを実行する
今回は以下のように設定しました。
- 最初のオペランド:%NewVar%(変数設定は数値の5)
- 演算子:と等しい(=)
- 2番目のオペランド:5
今回は最初のオペランドと2番目のオペランドがイコールになる真(True)設定にしているので、Ifの間に設定したアクションは実行されます。
Outlookを起動するアクションを挿入しました。
【Outlookを起動します】アクションについてはこちらです
Power Automate での開発にも慣れてきたから、そろそろOutlookのメール本文抽出とかも操作していきたい今回はこのような悩みがある方へ、Power Automate DesktopのOutlookアクションを使[…]
もし%NewVar%が5と等しい(=)場合は【Outlookを起動します】アクションを実行する
Ifアクションが真(True)の場合
先程設定したフローを実行します。
今回は真(True)になるようフローを設定したので、Outlookを起動アクションが実行されました。
次は偽(False)の場合も見てみましょう。
Ifアクションが偽(False)の場合
今度は設定を少し変更して、イコールにならないようにしました。
もし%NewVar%が10と等しい(=)場合は【Outlookを起動します】アクションを実行する
%NewVar%は5で設定しているので、イコールにはなりません。
今回は最初のオペランドと2番目のオペランドがイコールではなく偽(False)なので、Outlookを起動アクションは実行されずにフローが終了しました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、Power Automate Desktopアクション【条件】の中にある【If】アクションの使い方についてご説明させていただきました。
ご質問やご不明な点等ございましたら、お気軽にちょこれいとまでお問い合わせください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。